学芸会のための台本を執筆・公開するブログ   ~大人数で出来て思いのこもった作品を~

高学年用台本「未来は君と共に」これまで7校の学芸会・学習発表会で上演され好評いただきました!筆者は教員経験者で、2013年度に日本劇作家協会の戯曲セミナーを受講しました。大人数でも出来て、思いを込めた台本を書いています。

新作を執筆中です

こんにちはナントモです。

 元小学校の正規教員で、今は演劇をしたり、子どもと劇遊びワークショップしたり、台本を書いたりしています。このブログでは学芸会の台本の執筆過程を公開したり、台本を公開したりしています。

 

 さて、現在子どもが演じる劇の新作を執筆中です。

 

これは初演の提供先が決まっていて、キッズダンスクラブの発表会でのミュージカル作品になります。2021年春に上演予定です。

 

そこで上演された後は、またなんらかの形で公開して、色々な学校やスクールで上演できるようにしようと考えています。

 

先日、そのダンススクールの方(実は正規教員時代の研究会の同僚です)に、ストーリーの枠組みを見せてOKをもらったので、本書き作業に入っています。色々考えたり調べたりしながら頑張っております。

 

実は現在公開している「未来は君と共に」と同じ世界線の話になっています。もちろんメインの登場人物も舞台も違うのですが、つながりが感じられるような物語になります。

 

ほら、作家の伊坂幸太郎さんの作品とかそうじゃないですか。いろんな作品間でつながりがあったり、同じ人物が別の形ででてきたりしますよね、黒澤とか。

伊坂作品読んだことない方はすみません。でも伊坂さんの作品、面白いです。一番好きなのは「ポテチ」という短編です。もうあのポテチ食うところとか、応援する所とか、キリンとか、最高です。あとは「ゴールデンスランバー」はめっちゃグッときます。「砂漠」「チルドレン」「陽気なギャング」シリーズもいいですね。

 

完全に伊坂さんの話にずれましたが、つながりを意識しながら書くのはちょっとパズルみたいで面白いです。

 

そんなこんなで、新作執筆がんばってます。ではまた!

 

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伊坂幸太郎さんの短編「ポテチ」が載っているのはこの作品です。

フィッシュストーリー Kindle版 

フィッシュストーリー 文庫版

 

ゴールデンスランバー」は映画もとても熱いです。アマゾンプライムにあります。

Amazon.co.jp: ゴールデンスランバー(吹替版)を観る | Prime Video

 

目次

目次です。

ご覧いただきありがとうございます。

学芸会台本を執筆していく経過を載せたブログです。

高学年用台本「未来は君と共に」が公開中です。

大人数でも上演できます。

多くの学校で上演されてほしい。指導や演出等のご相談も承っています。

目当てのページにすぐたどり着けるよう目次を書きました。

 

・自己紹介と、このブログのこと   一番始めの記事。自己紹介と、台本執筆しようと思った経緯です。

 

・『未来は君と共に』台本35分バージョン、無料公開しています!  台本の35分バージョンをこの記事で無料公開中です。

 

・台本、上演時間35分バージョンをnoteにupしました 台本の35分バージョンのWordファイル版についてと、上演した学校の先生の声を載せてます。

 

・60分バージョン第3稿公開 執筆した高学年用台本の60分バージョンが読めます。

 

上の4記事が多くの先生が見たい記事かと思います。以下は時系列で並べておきます。順を追うと執筆の過程も少しわかるかと。2020/04/09更新

 

・自己紹介と、このブログのこと 2018/05/16

・プロットと出演場面表を書いてみました 2018/05/28

・現場の先生方の意見 2018/06/26

・途中まで書いたのをアップします 2018/07/31

・学芸会台本 第一稿 公開 2018/08/20

・削ったり修正したりしていいですよ、という話 2018/09/25

・公開した台本、今年は2校で上演されました 2018/12/18

・台本、上演時間35分バージョンをnoteにupしました 2019/04/04

・音響リスト作成中です 2019/08/05

・音響リスト(35分バージョン) 2019/08/24

・1万アクセス!ありがとうございます。 2019/09/06

・60分バージョン第3稿公開   2019/09/12 

・子ども劇遊びワークショップのこと 2019/09/19

・3年生を送る会で上演されるはずでしたが…… 2020/03/10

・接触せずにグループで体を動かせる運動・ゲーム 2020/04/09

 記事更新次第、随時追記していきます。 

 

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接触せずにグループで体を動かせる運動系ゲーム・遊び

こんにちは、ナントモです。

元小学校の正規教員で、今は演劇をしたり、子どもと劇遊びワークショップしたり、台本を書いたりしています。

世の中はコロナウイルスの影響で大変なことになっています。

学校も休校のところが多いと思います。

しかしながら、授業が行われている自治体もあるとのこと。。。

 

ツイッターで、「この状況で体育をやらなくてはならず、接触も避けたいので困っている」というような学校の先生の投稿を見かけました。

同じようにこの状況で体育をやることになり困っている先生方や、子どもを預かる施設で体を動かさせてあげたいけどコロナもあるから思うようにできなくて困っているところがあるのだろうなと思います。

そこで、自身の教員時代の経験と、演劇の稽古のワークで、接触せずにグループでできる体を動かすワークがあるので共有したいと思います。

 

ただしあくまで、感染を避けるためのベストは「子どもたちが集まらない」「休校」「休園」です。次善の策として「体育をやらない」「グループで遊ばない」です。

体育をやらなければならない状況や、預かっている子どもたちのストレスが限界と感じた時に使っていただければと思います。

 

(2020年6月追記:4月の執筆当初は⑧まででしたが、私自身も体育をやる立場になって、実践したものを⑨以降追記していってます)

 

①たるえだ

【1~40人/未就学・低学年・中学年/室内でも室外でも/運動量多め】

昔のアクションゲームのキャラクターになるような感じのゲームです。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が「スタート」といたら、走るマイムをします。

(しっかりももを上げると運動量が上がります)

・先生が「たる」と言ったら、転がってくるたるをよけるイメージでジャンプします。

・先生が「枝」と言ったら、枝をよけるイメージでしゃがみます。

・先生は「たる」「枝」をランダムで言って、子どもたちは走るマイムをしながらたるや枝をよけます。

・1分くらいでも結構疲れます(笑)

〔応用〕

・子どもたちから障害物とその避け方のアイデアをもらって取り入れるとますますノってきます。例:「がけ」と言ったら横歩き

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=nCiUNV6PlVM

 

ジェスチャーじゃんけん

【4~40人以上/未就学・低学年・中学年/室内でも室外でも/運動量中】

じゃんけんを体全体を使ってやります。

・適度に距離をとります。

・グーのポーズ、チョキのポーズ、パーのポーズをみんなで決めます。

・先生とじゃんけんしよう。

・慣れてきたら、歩き回っていろんな人と1対1でじゃんけんしよう。

(つい大声を出してしまいがちなので、「最初はグー」のポーズも決めて声は出さないというルールにするといいかもしれません)

 

③ストップ&ゴー

【4~40人以上/低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量少~中】

「ストップ」「ゴー」の掛け声でなるべく密集しないように歩き回るゲーム

・先生が「ゴー」と言ったら、みんなが部屋の中を歩き回ります。その時にできるだけ人が密集しないように、空いてる場所がないように、人がだいたい均等にいるように周りを見ながら歩きます。

・先生が「ストップ」と言ったらその場に止まります。

・「ゴー」「ストップ」をしばらく続けます。

・今度は「ゴー」で止まる、「ストップ」で進む、にルールを変えます。みんな惑わされないようにしましょう。

・バリエーションとして「ターン」で方向転換、「ジャンプ」で跳ぶ、などを加えます。

・運動量を上げたかったら、うさぎ跳び、かえる跳び、などでやってもよいです。

 

④ミラー

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量多め】

相手と同じ動きをして楽しみます。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が何か動きをします。(ゆっくりの方がいいです)

・子どもたちは鏡になったようにそれをマネします。手の先や足の方向などしっかり見てマネしましょう。

・慣れてきたら、先生に代わって誰かが前に立ってやってみましょう。(後ろを向いたりすると明らかにマネできなくなります)

・慣れてきたらペアになって片方が片方のマネをしてみましょう。途中で交代します。

・(中学年以上向き)さらに慣れてきたらどちらがマネしてるとかは決めずに、シンクロしているように同じ動きをしてみましょう。これができたらなかなかすごいです。

 

ストップモーション

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量多め】

手を叩く合図でひたすらいろんなポーズをとります。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が手を叩いたら、子どもは全身を使ってポーズをとります。

・先生がまた手を叩いたら、さっきとはできるだけ違う体の使い方のポーズをとります。

・20回くらいやると結構疲れます。(笑)

・先生が手を叩くペースを変える。グループを2つに分けて見合う。「悲しみ」「喜び」などテーマをつけてポーズをとる。などアレンジできます。

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=f2wMAYmW2TY

 

⑥シェイプ

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内がおすすめ/運動量少なめ】

 体で物を表したり、イメージを表したりします。

・適度に距離をとります。

・先生が言った物の形を表します。

・はじめは簡単なものから(例:フォーク、テーブル)徐々に難しいものへ(例:ランドセル、洗濯機)

・2つに分けてみんなで見合うと面白いです。あと工夫したところを聞いたりみんなに感想を聞いてもいいです。

・少し難しいですが、具体物ではないものでやってみてもいいです。(例:赤、誕生日)

(・本当は2人組でコップ、4人組で掃除機をつくる、など複数人だともっと楽しいワークです。)

 

⑦エアーキャッチボール

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量中くらい】

実際のボールは無しでキャッチボールをします。

・2人組になり適度に離れます。

・マイムで「ゴムボール」を投げます。目線や体の使い方に気を付けて、いまどこにボールがあって、どれくらいの速さでボールがきたのか共有できるといいです。

・「バスケットボール」「サッカーボール」「ピンポン玉」など色々なボールでやってみましょう。

・体育の場合、実際の投げ方やキャッチのコツなども合わせて指導するといいです。

・ほかにも、エアーフリスビー、エアー手裏剣、エアーやり投げ、などボールじゃないものも投げられます。

 

⑧エアースポーツ

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室外がおすすめ/運動量多め】 

接触スポーツなら、道具がなくてもエアーでできます。

・エアー綱引き、エアー縄跳び、エアーバレーボール、エアー卓球など

・競技の勝敗を争うのではなく、複数でマイムをして、いろんなことが起こることを楽しむ感じになります。スポーツごっこですね。

 

⑨じゃんけん股割り

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量少なめ】 

・ペアを作って、離れて向かい合って気を付けの姿勢で立ちます。

・先生の掛け声で2人がじゃんけんします。(ペアごとに声を出してもいいですが、飛沫対策としては先生の声でやるのが吉です)

・勝ったらそのままです。負けるかあいこだったら、両足を足1こ分ずつ広げます。(あいこの場合は2人とも足を広げる)

・何度もじゃんけんをして、開ききれなくなったり、倒れてしまったら負けです。

先生と全員でじゃんけんするやり方もありです。あいこの扱いは変えてもいいと思います。

 

⑩じゃんけん空気椅子

 【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量中くらい】

 じゃんけん股割りの空気椅子バージョンです。

・ペアで向かい合って立ちます。

・先生の掛け声でじゃんけんします。

・勝ったらそのまま、あいこか負けたら空気椅子をします。

・何度もじゃんけんをします。空気椅子状態でも勝てば立ち姿勢に戻れます。

・耐えきれなくなったら負けです。

・どちらかが負けるまでだとハードすぎるので、じゃんけん〇回とか時間を決めた方がいいと思います。

 

⑪とにかくゆっくり腕立て

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量軽め~中くらい】

・とにかくゆっくり5回腕立てします。先生の声に合わせるのもよし。

ゆっくりなのが面白くて意外と盛り上がりました。腕立て出来ない子はひざついてもOK。

 

⑫1m走!遅い方が勝ち!

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量軽め】

・1mをできるだけ遅く歩いた人の勝ちです。

・ただし、体の動きが止まったり、スタート側に動きが戻るのはNGです。

足を15センチは上げる等の条件をつけると運動性が増します。止まる、戻るのNG判定が難しいので、審判がいた方がいいかもしれません。自分は4人組にして、2人が競技、2人が審判にしました。

 

こんな感じです。他にもあればまた追加しますね。

何度も言いますが、基本は今の時期多くの子が密集しないことが大事だと思います。

もし、やむを得ず多くの子が狭い場所に集まっていて、本当に体を動かしたくなった時に、使ってみてください。

 

本ブログでは、学芸会の台本を公開しています。よろしければ他のページもご覧になっていってください。

 ナントモ

 

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あと非接触の運動といえば、なわとびですね。筆者はなわとびかなり得意なのですが(三重跳びとかできます)、アシックスのこれ、大人が使うのに跳びやすくてめっちゃおすすめです!ジュニア用もあります。

 

 

ツイッターやってます。→@ナントモ

 

『未来は君と共に』台本35分バージョン、無料公開しています!

こんにちは!ナントモです。

 

小学校高学年向け台本(および中学生向け)、『未来は君と共に』

今までnote購入しないと読めなかった35分バージョンを、どなたでも無料で読めるようにしました!(コピペはできないようにしてあります)

 

この長さだと、学芸会や学習発表会の持ち時間にちょうどよいと思います。

 

小学校教員を10年やって、日本劇作家協会の戯曲セミナーで台本の書き方を学んだ自分が気合いを入れて書いた自信作です。推敲も何度もしています。

これまで4校の小学校で上演されています。人数も25人で上演した学校もあれば、100人近くでやった学校もあります。100人超えても大丈夫かと思います。

 

気に入っていただけたら、noteで公開しているWord文書版を購入していただければと思います。こちら↓

note.com

 

Word文書版はダウンロードしていただければ、編集することができるので、カットしたり、付け加えたり、役名に演じる子の名前を入れる、等のことができます。

また、音響を探すのが大変という方のために、音響リスト作成しました。note購入された方には無料でお送りしています。こちらの記事をご覧ください。

また、その他お問い合わせ等ありましたら、nantomoexpress@gmail.com までお願いします。

 

【未来は君と共に あらすじ】

20××年、人工知能ロボットが開発され、めんどうな仕事や家事を人工知能ロボットが行ってくれるようになっていた。

アオの国では、さらに政治や環境問題や戦争まで人工知能ロボットが解決するようになっていた。人間はめんどうなことは考えずに生活していけるようになり、ロボットへの接し方も雑になっていた。アオの国の子どもたちは、大人たちのロボットのあつかいに違和感をもちつつも、便利な生活を送っていた。

ところがある日、友達がいるシロの国で、人間同士の戦争が起こる。アオの国の子たちは人工知能ロボット開発者に頼み、戦争を止めてくれるよう頼む。ロボットは見事に戦争を止めるが、のちに暴走をはじめ、人間を攻撃するようになる。

人類の危機かと思われたその時、宇宙人がロボットたちの動きをとめる。宇宙人はこの星よりもさらに高度なテクノロジーをもっていた。人類を救った宇宙人の登場に沸く人々。しかし宇宙人たちは人類にこう伝える。

「このままではこの星は滅亡する。人類を救うために、別の星へ移住してもらう。ただし、この星をここまでダメにしてロボットのいる生活になれすぎた大人は、移住してもまた同じ道を繰り返すだろう。だから大人は連れて行かず、12歳以下の子ども達のみを移住させて、未来ある星を作ってもらう。」

通告に戸惑う人々。そして判断は子ども達に任された。はたして子ども達はどうする?

 

 

ーーーここから台本です。ーーー

 

『未来は君と共に』  作:ナントモ

 

登場人物

アオの国の子たち  二〇××年を生きる小学生。(アキトとナツはアオ国の子たちの一人)

開発者たち            人工知能ロボットの開発者

宇宙人たち            遠くスリギア星からやってきた

ロボットたち        人工知能ロボット。家庭にいたり、政府が所有していたりする。

キャスターたち     テレビのキャスター

総理大臣                アオの国の大臣たち

シロの国の子たち  学校のネット交流授業をきっかけにアオの国の子達とネットで交流をする友達

兵士たち                シロの国と敵対するパープル国の兵士

学校の先生          他の役と兼任可

アオの国の子の親  他の役と兼任可

シロの国の住民   他の役と兼任可

役人                       他の役と兼任可

 

※同じ役名でセリフが複数あるのは、その役にあたる子がたくさんいるためです。人数によってうまく割り振りをしてください。

※このセリフとこのセリフは同じ人が言わないとつじつまが合わないというセリフもあるので、そこは子ども達が考えられるといいと思います。

※アキト、ナツが、他の「アオ国の子」のセリフをいっても構いません。あくまで、「アオ国の子」の中で、名前が決められている役と考えてください。

  

 

1 二○××年 アオの国のある小学校

 

  小学校で子ども達が特別講師の授業を受けている。特別講師は人工知能ロボットの開発者たち

 

開発者                 人類はこれまでいくつもの困難を抱えてきました。

開発者                 森林破壊。

開発者                 空気のよごれ。

開発者                 エネルギー問題。

開発者                 食料の不足。

開発者                 人類は様々な技術を開発してきたが、どれも完全な解決にはいたらなかった。

開発者                 しかし、そこで活躍したのが我々アオの国で開発した

開発者達              人工知能ロボット!

開発者                 この発明により、状況は一気に変わった!

開発者                 データをこのロボットに入力すると、ベストな解決方法を導き出してくれる。

開発者                 人工知能ロボットによって、今までの問題がどんどん解決していってるのです。

開発者                 この人工知能ロボット、今、どんどん世界に広がり始めてます。

アオ国の子          へーー。

アオ国の子          そんなにすごい発明だったんだ。

開発者                 その通り!学校や家にも、家庭用タイプのロボットがいるだろう。

アオ国の子          いるよ。

アオ国の子          いるいる。

アオ国の子          すごい頼りになるよね。

アオ国の子          俺今度宿題も頼もうかな?

先生                     何言ってるの!

開発者                 (笑いながら)人工知能ロボットはたしかに優秀だけど、なんでも頼ってしまうのもよくないね。

先生                     ほら、宿題はちゃんと自分の力でやりなさい。さ、今日はとってもいい話が聞けましたね。博士たちにお礼をいいましょう。

アオ国の子達      ありがとうございました!

 

 チャイムの音         

人工知能ロボットが机などを片づける間にアオ国の子は下校

 

2 下校途中の道

 

アオ国の子          そんなにすごい発明だったんだなあ。知らなかったよ。

アオ国の子          わたしも!普通に家で一緒に暮らしてたから気づかなかった。

アオ国の子達      そうだよねー。

 

  突然、強い光と音が辺りを包み、暗くなる。

 

3 宇宙船の中

  明るくなる。

  アオ国の子達が座らされている。眠っている。

その周りに宇宙人たちがいる。

 

宇宙人                 これがこの星の子ども達か。

宇宙人                 アオの国という国の子のようです。

宇宙人                 どれちょっと起こしてみようか。えい。(と言って子どもたちに手をかざす)

 

  効果音が鳴る。

  アオ国の子達、目を覚ます。

アオ国の子達、いつの間にか知らない所に座らされていて、とまどいの声を上げる。

 

アオ国の子達      (「え?」「どこ?」などとまどいの声)

宇宙人                 起きたようですね。

アオ国の子          え?だれ?

宇宙人                 あやしいものではない。はるか宇宙のスリギア星からやってきた。

アオ国の子          ということは。

アオ国の子全      宇宙人?

宇宙人                 まあそういうことだ。こんなにたくさんの生き物が住んでいる星はなかなかめずらしいからね。調査をしにきたのだ。

宇宙人                 さて、ちょっと知能を調べてみるとしよう。質問に答えてくれないか。

アオ国の子          いいけど。

宇宙人                 1足す1は?

アオ国の子          2。

宇宙人たち          おおお!

宇宙人                 やるじゃないか。よし次だ、生麦生米?

アオ国の子          生卵。

宇宙人たち          おおお!

宇宙人                 ほう、これはおどろいた。ここまでかしこい生命がいるとは。

アオ国の子          なにいってんの?

宇宙人                 ではもっとデータをとらせてもらおうか。ハッ。(宇宙人、手をかざす)

 

  効果音(照明と音響等変化させる。)。アオ国の子達の脳を調査。

 

宇宙人                 よし、データが取れた。地上に戻してあげよう。

宇宙人                 おい、ちゃんと記憶を消しておくのを忘れるなよ。

宇宙人                 わかってる。いくぞ、ちょっとビリッとするぞ。ハーーーッハーーー!

 

  宇宙人、手をかざす。

  ナツ(アオ国の子のうちの一人)その瞬間くしゃみをする。

他のアオ国の子、また眠る。暗くなる。

 

4 下校途中の道

  

  明るくなる。下校の道に戻っている。

  アオ国の子達、ぼーっとしていて、ふと我に返ってキョロキョロする。

 

アオ国の子          あれ?おれたち何してたっけ?

アオ国の子          えーっと、ほら、ロボットの話してたじゃん。

アオ国の子          あーそうそう!

ナツ                     あのー!

アオ国の子          どうした?ナツ?

ナツ                     さっきまでわたしたち宇宙人と一緒にいなかったっけ?

アオ国の子          なーに言ってんだよナツ。大丈夫か?いくぞ。

 

  (ナツだけは宇宙人に連れられた記おくが残っている)

  ナツ以外のアオ国の子、はける。ナツ、首をかしげる

 

ナツ                     おかしいな。さっきたしかに。

 

  ナツ、不思議に思いながらはける。

  

5 アオ国の子達のそれぞれの家のリビング

 

A~Eの5つの家庭のリビングを表す。

舞台をいくつかに分けてもよいし、順に出てきてもよい。

アオ国の人数によってはリビングAやBの場面を省略して減らしたり、

アオ国の子を兄弟姉妹にして増やしたりして、調整する。

アキトとナツは兄妹。

それぞれの家庭に親や人工知能ロボットがいる。

「お母さん」と「お父さん」は演じる子によって変えてOK。

 

 リビングA アオ国の子Aが帰ってくる

 

アオ国の子A      ただいまー。

親A                     おかえりー。

アオ国の子A      おやつあるー?

親A                     先に宿題すませちゃいなさい。

アオ国の子A      えー。

親A                     えーじゃないの。

アオ国の子A      わかったよ。

ロボットA          おかえりなさいませー。

アオ国の子A      ただいま。あ、そうだ。(ロボットの肩を組み、親から離れてそっと) あのさ、宿題を代わりにやってくれないかな。

ロボットA          (大声で)ダメです。それはできません。宿題は自分の力でやるものです。

アオ国の子A      声が大きいって!(といって口をふさぐ)

親A                     今なにか聞こえたけど?

アオ国の子A      なんでもなーい!

 

 リビングB アオ国の子Bと親がおやつを食べながら話している

   アオ国の子Bは自分でおやつをとる。

   親は、ロボットがおやつを口元まで運び、それを食べている。

 

アオ国の子B  今日さ、学校に人工知能ロボットを発明した人たちが来てさ。

親B                     へえ、そうなの。あーん。(ロボットがおやつを口に運ぶ)

アオ国の子B  人工知能ロボットってすごいんだね。食料不足とか解決してきたんでしょ。ねー。(ロボットをなでたりする)

親B                     そうなの?お母さんよくわからないけど。まあたしかに便利ね。あーん。あ、ロボット君、お茶。

ロボットB          かしこまりました。(お茶を親の口もとに流す)

アオ国の子          ねえお母さん、それむしろ食べにくくない?

親B                     そーお?

 

 

  リビングC アオ国の子Cが家族と夕飯を食べている

 

C家族全員          いただきまーす。(食べる)

アオ国の子C      人工知能ロボットってすごいんだね。人類の危機を救ったんだって。

父C                     そうだね。(ロボットに向かって)オッケーグルグル。ドレッシング取ってきて。

ロボットC          わかりました。(取ってくる)

父C                     これじゃない。ブロッコリーには玉ねぎにんにくドレッシングだよ。

ロボットC          わかりました。(変えてくる)

父C                     あ、やっぱマヨネーズでいいや。

アオ国の子C      ねえ、自分で行ってきたら。

父C                     いいんだよ、なあ。

ロボットC          わかりました。(マヨネーズとってくる)

アオ国の子C      そんな何度もいかせたらかわいそうじゃない?

父C                     (笑って)かわいそう?ロボットなんだから、そんなのないだろ。

アオ国の子C      でもさあ。

ロボットC          (マヨネーズを渡して)大丈夫ですよ。

母C                     はい、じゃあ、あとお風呂そうじと洗濯物たたむのお願い。

ロボットC          かしこまりました。

母C                     あとトイレそうじも!

ロボットC          かしこまりました。

 

 

 リビングD アオ国の子Dが家族と夕飯を食べてると、酔っ払った父が帰ってくる。

 

父D                     ただいま~~!お父さんのお帰りで―す!

アオ国の子D      お父さんまた飲んできたの?

母D                     大丈夫?ちょっと、ロボちゃーん。お父さんお願い!

ロボットD          かしこまりました。(といって父を支える)

父D                     こら!このロボット!おれをよっぱらいあつかいするんじゃないよ!

ロボットD          しかしご主人様はよってらっしゃいます。

父D                     なんだと!そんなことあるか!

ロボットD          お酒くさいです。

父D                     いやいやこんなにいい匂いだぞ、ハア~~。

ロボットD          とにかくシャワー浴びましょう。(と言いつつ部屋から連れていく)

  アオ国の子Dはその様子をあきれてみている。

アオ国の子D      ねえ、ロボちゃんにあんなことさせていいの?高性能なんでしょ?

母D                     だって、よったお父さんの相手めんどうだもの。めんどうなことは全部任せちゃいましょう。

 

  リビングE アオ国の子E(アキトとナツ)の家。アキトがお風呂に入り終わった。

ナツと親はテレビを見ている。

 

母E                     アキトお風呂あがった?

アキト                 うん、なんか面白い番組やってる?

ナツ                     ねえ、さっきの宇宙人さあ…

アキト                 まだ言ってんのかよ、ねぼけてたんだろ。チャンネル変えるよ。(といってチャンネルを変える)

 

  画面内はニュースをやっている。画面内を舞台の別場所で表す。

 

キャスター          次のニュースです。総理大臣は、オレンジ共和国との会議に、人工知能ロボットを連れていき、総理の代わりに対話させることを決めました。

総理大臣              だってね、これ大事な会議でしょ。気を使って話さないといけないから大変なんだよね。何か言うとすぐ「失言」とか言って叩かれるからね。ロボットに任せた方が、いい話し合いになると思うよー。(ロボットの肩をポンポンとたたく)

キャスター          しかし、なんでもロボットに任せてしまうのもどうなんでしょうねえ。

キャスター          以上、ニュースをお伝えしました。お伝えしたのは、人工知能ロボット、アルファと、

キャスター          ベータでした。

キャスター二人   ではまたごきげんよう

 

  ニュースを見ていたリビングEにスポットが戻る。

父Eはロボットに肩をもませている。

 

父E                     すごいな人工知能。外国との会議にまで使われるのか。あーもうちょっと下。

ロボットE          かしこまりました。

母E                     そっかあじゃあもっとロボットちゃんに色々頼んじゃおうかなあ。買い物とかご飯とか。

アキト                 えー、お母さんの作ったご飯がいいなあ。

母E                     ご飯作るのも結構大変なのよ。おとなりの家も食事は任せてるって。ナツはどう思う?

ナツ                     え・・・わたしは・・・わかんない。(といって去る)

アキト                 ぼくも部屋もどる。(といって去る)

 

6 アキトの部屋 (後半 パソコンで他のアオの国の子やシロの国の子とつなぐ)

 

  アキト、部屋に入ってきてパソコンの操作をする。

 

アキト                 みんな、いるー?

 

他のアオの国の子も次々とネットをつないで会話に入ってくる。

アオ国の子          おお、アキト。どしたー?

アキト                 みんなのうちってさ。ご飯だれが作ってる?

アオ国の子          ご飯?ロボットだよ。

アキト                 そっかあ。

アオ国の子          手間のかかることは何でもロボットだよ。まあ楽だけどな。

アキト                 なんかうちの親とか結構扱いが雑でさ。

アオ国の子          わかる!うちのお父さんよっぱらってロボットに説教してる。

アオ国の子          こんなんでいいのかなあ。

アオ国の子          シロの国はどんな感じなんだろ?

アオ国の子          ああネットつないで聞いてみようか?

アオ国の子          シロの国はまだロボットはそんなに広まってないって聞いたけど。

 

  アオの国の子達、パソコンを操作する。

  シロの国の子達、出てきてパソコンの前に座る。

 

アオ国の子達      久しぶりー、元気?

シロ国の子          うん・・・まあまあかな・・・。そっちは?

アオ国の子          元気だよ!ちょっと聞きたいんだけど、シロの国ってさ、人工知能ロボットはいる?

シロ国の子          ああ、聞いたことはあるけど、実際には見たことないなあ。

アオ国の子          じゃあ家事はお母さんとかがやってるの?

シロ国の子          やるよ。お父さんもやるし、わたしもやるよ。

アオ国の子          え?ごはん自分で作るの?

シロ国の子          つくるつくる!けっこう楽しいよ。

アオ国の子          そっか、うちなんかみんなロボット任せだよ。

シロ国の子          あとバーベキューやったりとか。

アオ国の子          バーベキュー?

アオ国の子          バーベキューって何?

シロ国の子          外で火を起こして、肉とか野菜とかを焼くんだよ。

アオ国の子          わざわざ外で火をおこすの?

アオ国の子          なんでそんなめんどうなことを。

シロ国の子          楽しいんだって!

シロ国の子          火がつかなくて大変なときもあるけどね。

アオ国の子          そんな大変な思いしてご飯食べるの楽しい?

シロ国の子          やってみたら面白いって。食べ終わった後は火を囲んで歌ったり、星を見たりするんだ。

アオ国の子          へえ~。

アオ国の子          どんな歌うたうの?

シロ国の子          (歌う。歌は移動教室等で歌ったものでも、流行っているものでも)

アオ国の子          なんかいいねえ。

シロ国の子          歌詞と曲、送るよ。(パソコンを操作)

 

シロ国の子達、歌う。途中でアオ国の子達も歌う。

みんなで合唱。

夜が更けていく。

暗くなる。

 

7 ナツとアキトの家 シロの国

 

  明るくなる

  キャスターがでてくる。

 

キャスター        朝のニュースです。緊張状態が続いていたシロの国とパープル国ですが、現地時間の夕方、パープル国がシロの国への攻撃を開始しました。

 

  ナツとアキトが出てくる。

ナツ                     え?

アキト                 今、シロの国って!

 

  シロの国の様子が描かれる。(舞台の上下をうまく使う)

爆弾の音や光の中、逃げるシロの国の人々。

昨日話していた子達の姿もある。

 

ナツ                     どうしよう。

アキト                 どうするも何も、俺たちじゃ・・・。あ!そうだ!

 

  パソコンに向かうアキト。それを後ろで見るナツ。

  呼び出し音が鳴る。

開発者、舞台上にでてくる。

  

開発者                 はい、こちら人工知能研究所。

アキト                 ねえ!シロの国の戦争を止めて!

開発者                 なんだなんだ?ああ、昨日の学校の子か。どうしたんだね。

 

  他のアオの国の子ども達もパソコンの前にかけこんでくる。

 

アオ国の子          お願い、博士たち。

アオ国の子          シロの国の戦争を止めて!

 

 他の開発者たちも出てきて、始めに出てきた開発者の近くに立つ。

 

アキト                 友達がたくさんいるんだ。人工知能ロボットでなんとかしてよ!

開発者                 うーん。戦争を防ぐためにロボットの分析を利用したことは今までもあるが。

開発者                 起きてしまった戦争にロボットを使ったことはまだないんだ。

開発者                 戦いを始めた人間に、戦いをやめてもらうことは非常に難しい。

アオ国の子          そんな。

開発者                 それが、人間のおろかなところだ。

開発者                 もし、無理やりにでも止めるとしたら・・・

アオ国の子          なに?方法があるの?

開発者                 いや、それは危険すぎる!

アオ国の子          言ってよ!

アオ国の子          そうだよ。

開発者                 ふう、仕方ない。シロの国にはまだ、人工知能ロボットはいきわたっていない。だが、これから広めるために、政府には数百体のロボットを渡していて、巨大な倉庫においてある。それを動かせば・・・。

アオ国の子          戦争を止められるかもしれない!?

アオ国の子          いいじゃん!すぐ動かしてよ。

開発者                 だが・・・。戦場に直接人工知能ロボットを送り込んだことなど今まで一度もない。ロボットたちが、どんな反応を示すか予測がつかない。

アオ国の子          戦争を止めるために動いてくれるんじゃないの?

開発者                 そう信じたいが、実際に試していないから安全と言い切れない。

開発者                 送り込む決断をするのは非常に難しい。

アオ国の子          そんな。

開発者                 君たちの気持ちはよくわかるが、すまない。

 

  回線が切れる。開発者たちは舞台上からはける。

  アオの国の子達は、落ちこみながらパソコンで話し続ける。

 

アオ国の子          どうすればいいんだよ!

アオ国の子          なんで戦争なんてするんだよ。

アオ国の子          他にいい方法ないのかな?

 

  キャスターが出てくる。

 

キャスター          シロの国の一部地域ではすでに住宅地まで兵士たちが入り込み、戦闘が始まっているようです。

 

  兵士やシロの国の子、その家族たちがでてくる。

  兵士はシロの国の子や家族を攻撃をしている。

  シロの国の子や家族が、声を上げて、逃げまどっている。

 

ナツ                     ひどい。  

アキト                 こんなことが本当に・・・。

 

  シロ国の子が転び、一人の兵士が銃で狙いを定めて近寄る。

 

アオ国の子  危ない!

 

  銃声がなり、暗くなる。静寂。

  明るくなると、ロボット達が立ちはだかってシロの国の子を守っている。

 

シロ国の子          あれ?無事だ。(ロボットに気づき)あなたは誰?

ロボット              戦争、よくない。戦争、合理的ではない。

兵士                     じゃまだ。

 

  攻撃しようとする兵士、それより先にロボット達が攻撃すると兵士は倒れる。

  他の兵士たちもロボットを攻撃しようとするが、ロボットは兵士を倒していく。

 

ナツ                     あれってもしかして。

ナツ・アキト      人工知能ロボット!!

 

キャスター          速報です。シロの国政府は、人工知能研究所との相談のうえ、ロボットたちを戦争に投入することを決めました。ロボットたちはさっそく大活躍を見せ、すごい勢いで、戦闘がおさまっているようです。

 

ナツ・アキト      やったー!

 

  他のアオの国の子ども達も出てきてナツやアキトと喜び合う。

 

アオ国の子          博士たち、決断してくれたんだね!

アオ国の子          ありがとう、博士!!

 

  シロの国は徐々に兵士たちがいなくなる。

シロの国の子や家族が無事を喜び合っている。

 

アオ国の子          ありがとうロボット達。

 

アオ国の子とシロ国の子が向き合って喜んでいる。

(そんななか不吉な空気が流れる)うす暗くなる。

ロボット達がシロ国の子達つかまえる。

 

アオ国の子          あれ?なんか様子がおかしくない!?

 

キャスター          お伝えします。人工知能ロボットが住民を拘束しているようです。ロボットが暴走しています。そして、アオの国のロボットにも暴走が広がり始めているようです。皆さまお気を付けください。

 

アオの国の子      なんでこんなことになってんの!?

 

  ロボットはなにかしゃべっている。

 

ロボット達          人間たち、お互い、攻撃し合う。

                            色んなものこわれていく。

                            草木も死んでいく。

                            空気も汚れていく。

                            資源もむだに使う。

                            生命を減らしている。

                            人間、いない方が、この星の利益。

                            人間、いない方が、この星の平和。

 

  言っている内にアオの国の家にいるロボット達も出てきて、アオ国の子に近づいてくる。

 

アオ国の子達      え?うそでしょ?

 

  アオ国のロボット、攻撃しようとする。

  

アオ国の子達      わーーーー!(大声で)

  

  強い光と音が辺りを包み、暗くなる。

 

8  宇宙船の中

 

  明るくなる。

  宇宙人たちが何人も立っている。

周りにはアオ国の子、シロ国の子、開発者、大臣、兵士、等が横たわっている。

 

宇宙人                 思いのほか、ロボットの暴走が早かったな。

宇宙人                 しかし、わざわざこんなことする必要あるのか。

宇宙人                 まあとにかく聞いてみよう。えい。(といって手をかざす)

  

横たわっている人たち、目を覚ます。口々に「え?」「ここは?」と言う。

  アオ国の子の一人が宇宙人に気づき、

 

アオ国の子          あ!宇宙人!

  みんな気づき振り向く

全員(宇宙人以外) え!わーーー!

宇宙人                 私たちのこと、思い出したかな。

アオ国の子          そうだ、思い出した。

アオ国の子          学校の帰りに、この宇宙船に連れてこられたことがある!

開発者                 おお、君たちもか。私も思い出したぞ。

シロ国の子          ぼくもだ。

兵士                     私もだ。

総理大臣              私もだ。

みんな                 うわ、総理大臣まで!?

宇宙人                 そうです。みなさんは一度ここに来たことがある。あの時、調査のためにみなさんの体にチップを埋め込ませてもらった。

開発者                 なんだと!

宇宙人                 害はありません。この星の人のデータが取りたかったのです。

宇宙人                 そしてデータが取れてきた。と思ったら、なんとみなさんの大きな危機になっているじゃないか。

シロ国の子          そうだ!今、ロボットにやられそうになって!

 

  みんなざわつき始める。それをさえぎるように。

 

宇宙人                 大丈夫です。今はロボットを一時的に止めるプログラムを全世界にとばしました。

宇宙人                 ただ効果のきく時間にも限りがある。

宇宙人                 本題に入ります。(開発者を指し)あなた方が発明した人工知能ロボット。非常によくできたものでした。

開発者                 おお、ありがとう。

宇宙人                 データを送れば、ロボット自ら行動して、考え、よりよい策を生み出す。すばらしい仕組みです。

宇宙人                 だがそれを使ってる人間がだめです。

宇宙人                 めんどうなことは全部ロボットに任せてしまい、自分たちのことばかり考えてしまった。

宇宙人                 あつかいも雑。

宇宙人                 国の政治にまで人工知能ロボット。

宇宙人                 自分で考えないもの達に、考えて行動するロボットをあつかえるわけがない。

大臣                     いや、ちょっと便利すぎたもので・・・。

宇宙人                 もう手遅れです。

総理大臣              え?

宇宙人                 もう手遅れですと言ったんです。すでにシンギュラリティをむかえてしまっています。

アオ国の子シロ国の子達 シンギュラリティ?

開発者                 まさか!そんな早く!

宇宙人                 そう、シンギュラリティ。技術的特異点ともいいます。つまり、ロボットの知能があなたたち人類を超えてしまった。

アオ国の子          つまり?

宇宙人                 人間がロボットにプログラムを送っても、ロボット自身がプログラムを書き換えてしまう。

シロ国の子          めちゃくちゃ高性能じゃん。

宇宙人                 その高性能なロボットたちが、下した判断が・・・

宇宙人                 この星に人間という生物は必要ない!

みんな(宇宙人以外)      えーーー!!?

 

みんな口々にとまどいの声をあげる。

 

宇宙人                 考えてもみてください。あなた方は、森林を破壊した、空気を汚した、資源を使いすぎた、廃棄物を出した。この星にとってよくないことばかりしている。さらに殺し合いもする。

宇宙人                 この星に人間は必要ないと判断されても無理はない。

アオ国の子          じゃあどうすればいいんだよ。

宇宙人                 どうにもなりません。

兵士                     戦ってやろうじゃないか。

宇宙人                 勝てないです。ロボットたちの進化はものすごい。

開発者                 じゃあなんでここに我々を集めたんだ?

宇宙人                 生き残る道を伝えに来ました。

総理大臣              なんだ、それを早く教えてくれ。

宇宙人                 この星のつくりと似た、別の星を見つけてきました。水も空気も資源や食料になる生き物もある。そこに移り住んでもらうという方法です。

アオ国の子          え、それって。

兵士                     この星を捨てるということか。

宇宙人                 ええ、残念ながらそうなります。しかし私たちも手助けします。

総理大臣              まあ、それで生き残れるなら・・・。

宇宙人                 ただし!!これが重要です。移り住めるのは子どもだけです。

みんな(宇宙人以外) え?

兵士                     子どもだけだと!?

宇宙人                 調査の結果、小学生までの子どもだけが移り住むというのがベストだと判断しました。

総理大臣              大人なしで成り立つわけがないだろう!

宇宙人                 政治をロボットに任せてしまう大臣が何を言ってるんですか。

宇宙人                 大人を連れて行っても、また同じことを繰り返すだけです。

宇宙人                 子どもだけであれば、過去にこだわることなく、この星とは違った未来を作り出せるはず。

宇宙人                 この星の貴重な知的生命を生き残らせたい。そのために考えた策です。

総理大臣              バカな・・・。

宇宙人                 時間の余裕はありません。ロボットを止めるプログラムがきいている明日の朝までに、どうするのか決めてください。子どもだけで移り住むのか、この星に居つづけて、ロボットに滅ぼされるのか。

宇宙人                 そして、決めるのは、子どものあなたたちです。(アオの国の子、シロの国の子達を指す)

子ども達              え、僕たち?

宇宙人                 ええ、子どもたちで決めてください。そうだな・・・、君が代表です。(アキトを示す)君に明日の朝、どうするのかを聞く。

アキト                 え?僕?

宇宙人                 ああ。世界中の子ども達で相談するといい。

アキト                 そんな、世界中の意見がまとめられるわけないよ。

宇宙人                 行きたい子だけ行くという選択もある。明日の朝、どうするか代表として答えを出してください。

アキト                 そんな・・・。

兵士                     ふざけたこと言いやがって!

 

  兵士たち、宇宙人を攻撃しようとするが、宇宙人がそれを跳ね返す。

兵士たち              (うわっ、くそー、など)

宇宙人                 まったく・・・すぐ力でなんとかしようとする。

アキト                 (決心して)わかった。明日までに、決める。

宇宙人                 すばらしい。ではいったんみなさんを元の場所に戻します。明日の朝、またここに来てもらいます。よろしくお願いします。

 

  光と音が辺りを包んだのち暗くなる。

 

シロの国の子      このことは、すぐに世界中に広まった。

シロの国の子      世界中の人々が、どうしたらいいかを考えた。

シロの国の子      子どもも、大人も、開発者も、兵士も、大臣も、子どものいる家族も、いない家族も。それぞれが、自分たちの未来を考えた。

 

9  アキトとナツの家

 

アキト                 わかんないよ!どうすればいいの!

父                        大丈夫。落ち着いて考えよう。

アキト                 なんでこんな役割をぼくが・・・。

ナツ                     わたしはお母さんたちと一緒にいたい。(母に抱き着く)

アキト                 でも、すぐにほろぼされちゃうんだよ。

ナツ                     そんなのやってみなきゃわからない!

アキト                 お父さんはどう思う?

父                        お父さんもアキトやナツと一緒にいたい。でも、本当に二人のことを考えるのなら、別の星に行くのがいいのだと思う。

母                        お母さんも同じ。

ナツ                     他に・・・方法はないの・・?

母                        それにしても、この星の一大事にアキトがこんな大事な役割をになうなんて、もうびっくり。

父                        そうだな。

アキト                 好きでなったわけじゃないよ!・・・いやだよこんなの!     

父                        (アキトの頭をなでる)

                        

10  アキトの部屋 

  アキトとナツ、世界中とネットでつないで話す

 

アキト                 どうすればいいんだろう。

  このなげかけに対して、子ども達が出てきながら考えを述べる。

子ども                 子どもだけで別の星に行ったってどうにかなるわけないよ。

子ども                 でも行かないと死んじゃうんでしょ。

子ども                 でも、お母さんと一緒じゃなきゃいやだよ。

子ども                 俺は子どもだけで行くのに賛成。親とか「勉強しろ、ゲームやめろ」とかうるさいもん。

子ども                 今まで育ててきてくれたんだぞ。

子ども                 うちは・・・、お父さんもお母さんも忙しくて、最近かまってもらえなかった。ロボットが、ごはん作って、親みたいな感じだった。でも・・・。

子ども                 いざ、いなくなったら。

子ども                 そんなこと想像もできない!

アキト            みんなの親はなんて?

子ども                 あなたたちで決めなさいって言われた。

子ども                 うちは、行ってこいって。お母さんたちのことは気にするなって。でも・・・

子ども                 うちは、いっしょにいてくれって言われた。でも・・・。

子ども                 離れ離れもいやだし、滅亡もいや。

アキト                 世界中のみんな!どう思う?!

 

  舞台上にいない子ども達が客席にどっと出てきて、それぞれの思っていることを大きな声で言う。

  (色んな声が混じってそれぞれが何と言っているかわからなくてもよい)

  アキト          ありがとう!(みんな静かになる。)ありがとう、みんな・・・。

子ども達              どうする?

アキト                 どうしよう・・・どうすれば・・・。

 

  夜がふけていく。

  暗くなる。

 

11 宇宙船の中

 

  明るくなる。

宇宙人、アキトとナツはじめアオ国の子、シロ国の子、開発者、大臣、兵士、などの役の人のうち何人かがいる。

 

宇宙人                 さあ、結論はでましたか。

アキト                 はい。

宇宙人                 ちなみに、こことは別に用意させていただく星ですが、二十年前のこの星のテクノロジーを用意しました。

総理大臣              なぜそんなことを?

宇宙人                 それより後だと、人類をほろぼしてしまう技術や、特別兵器が開発されすぎている。二十年前なら、まだギリギリ地球のことを考えた開発がされていたころです。人工知能も、研究がこれから進むところでした。

開発者                 なるほど、そういうことか。

宇宙人                 それではアキト君、出した結論を教えてください。

 

  アキト、前にでてくる。

 

アキト                 ………ぼくは………ぼくたちは………別の星に………。

ナツ                     待って!!!

宇宙人                 なんですか。

アキト                 ナツ!

  ナツ、前に出てくる。

 

ナツ                     家族をおいて子どもだけで別の星に行くのはやっぱりつらい。そんなのいやだ。

                            ずっと、考えてたの。何か別の方法はないかなって。

                            そしたら思い出したの。初めてこの宇宙船に連れてこられた後、みんなその時の記憶はなくなっていたでしょ。あなたたちは、記憶を部分的に消すことができるんじゃないの?

 

  宇宙人たち、顔を見合わせ一瞬相談する。

 

宇宙人                 できます。

ナツ                     じゃあ、人工知能とか、特別兵器とかの記憶をなくすことはできないの?

アキト                 え?

ナツ                     それで、この星の全員で、別の星に移り住めば、いいと思うんだけど。

アキト               そうか!そうすれば、特別兵器や人工知能のない世界にみんなで行ける。

                            それはできるの?

 

宇宙人たち、一瞬集まって相談する。

 

宇宙人                 できる、が、だめです。

アキト・ナツ      なんで?

宇宙人                 たとえ、記憶を消しても、同じ人間が移動すれば、同じ道をたどるでしょう。そこにいる、やたら知能の高い開発者や、責任感のない政治家がいたら結果は同じ。君たちだって、大人に流されて生きてきただろう。

アキト                 そんなことないよ。いや、今まではそうだったかもしれない。けど、僕たちはすごく真剣に自分たちの未来について考えたんだ。だから、同じような道はたどらない。・・・と思う。

総理大臣              彼らに賛成だ。

開発者                 総理。

 

総理大臣前に出てくる。

 

総理大臣              私は、権力ばかりもって、何も考えず責任感のない政治家だった。

                            だが、この星の未来がないと知ったとき、本当に後悔した。だからせめて、せめて、みんなができるだけ幸せにこの星の最後を迎えられるように、責任をもって最後まで役割をはたそうと思った。だから今なら言える。この先、絶対に適当に政治を行わない。みんなのことを考えて、活動することをちかえる。どうか、もう一度チャンスを与えてほしい。

開発者                 総理、顔を上げてください。私たち開発者も、自分たちの作った物に自信を持ちすぎていた。人工知能の性能ばかり追求してしまった。それを使う人間がしっかりしなくてはいけないのだ。それがわかった。だから、同じ過ちは防げるはずだ。

アキト                 みんなが自分たちの未来を真剣に考えれば、きっと!だから、お願い。

ナツ                     お願い!

 

  宇宙人たち、相談する。

みんな、かたずを飲んで見守る。

 

宇宙人                 わかりました。特別大サービスです。これだけ熱く言われるとこちらも弱い。

 

  みんな、一斉に喜ぶ。

 

宇宙人                 よし。では、時間もないのでやりましょうか。

宇宙人                 準備はいいですか。

みんな                 (「はい」「おう」「いいぞ」など返事)

宇宙人                 せーの!

宇宙人全員          ハーーッハーーーーー!

 

  宇宙人たち全員手をかざす。長い時間の光と音。

  暗くなる。

 

12 エピローグ

  明るくなる。 

アキト達が移住した星の学校

  アオ国の子もシロ国の子も混じって授業をしている。

 

先生                     よし、はじめようか。

今日の勉強は、水についてだ。この星では、前にいた星よりも水資源の量が少ないという調査結果がでている。これをもとに、どうすればいいか解決方法を考えてみよう。

子ども                 水を節約するってことですか?

子ども                 水を作り出せばいいんじゃない?

先生                     うん、どちらもいいね。じゃあもうちょっと詳しくグループで考えてみよう。

子ども                 はーい。

 

  子ども達、グループでわいわい話している。

 

  場面が変わって、大臣官邸。大臣たちが話し合っている。

 

役人                     総理!先日発見した天然ガスが取れる場所、隣の国が先に見つけたといってきています。

総理大臣              うむ。しかし簡単にゆずるわけにはいかないなあ。

役人                     はい、一度話し合いを持たれた方がよいかと。

総理大臣            今度向こうの首相と話し合おう。一緒に開発することも視野に入れよう。

役人                     了解しました。

 

  舞台のはしの方から宇宙人が何人か出てくる。 

  星の様子をながめながら

 

宇宙人                 うまくいっているようですね。

宇宙人                 まあ、今はまだ移り住んだばかりからな。みんながんばるさ。

宇宙人                 問題はこの先ですね。

宇宙人                 そういえば、あっちの星の方はどうなってるんだい?

宇宙人                 ああ、元の星か。

 

  場面変わって、アキト達が、もといた星

  人工知能ロボットのみが生活している。

 

ロボット              みんな、できたよ。

 

  何台もロボットが集まる。

 

ロボット              わーおいしそう。

ロボット              今日のは特製だよ。太陽エネルギーをたっぷり蓄えて効率よく作られた電池だからね。

ロボット              すごい。

ロボット              じゃあ、いただきます。

 

  みんな一斉に体につけられてる電池を代える。

 

ロボット達          ガチャ!交換完了!(ポーズ)(効果音)

ロボット              よし、じゃあ海の生き物調査にいってくる。

ロボット              私は砂漠に木を植える集まりに。

ロボット              地震を予測する調査に行ってくるかな。

ロボット達          いってきまーす。

 

  ロボット、効果音とともにいなくなる。

 

宇宙人                 すごい勢いで発展してるな。

宇宙人                 ああ、かなりの高性能な人工知能ロボットだったようだ。

ロボットだけで平和に暮らしているよ。

宇宙人                 どっちもこれからが楽しみな星じゃないか。

宇宙人                 (自分の体を見て)おっと、我々も、そろそろ充電が切れるころだ。電池を交換しにいこう。

宇宙人                 了解。

 

  宇宙人たち、はける。

 

  場面変わって、ふたたびアキト達が移住した星

  学校の帰り道。

 

子ども                 今日もつっかれたなあ。

子ども                 頭も体も使ったしね。

子ども                 どうなってくんだろうね。この星。

子ども                 もちろん、がんばって、住みやすいところにして、楽しくやっていこうぜ!

子ども                 自分たちでこれからのこの星を作ってくって考えるとワクワクするよな。

子ども                 そうだ、ねえ、今日みんなでバーベキューしようよ。

子ども                 おお、いいねえ。

子ども                 よーしじゃあ私燃えるもの探してくる。

子ども                 俺は肉と野菜切る。

子ども                 私は火起こそうかな。

子ども                 よーし準備だ準備だ。

子ども                 あれ?でも、前はなんかさ、色々やってくれるやつがいたような気がするなあ。

子ども                 え?いたっけ?

子ども                 いなかったっけ?

子ども                 作業とか家事とかやってくれて!

子ども                 色んなこと考えてくれて!

子ども達              頼りになるロボット!

子ども                 そんなんいるわけないかああ!!

子ども                 ないなあ。

子ども                 ないない。

子ども                 自分たちでやろう。

  とワイワイ話している子ども達。

  その向こうで元の星にいるロボットたちが振り向いてにやりと笑う。

おわり

 

 

上演の際は、練習に入る前に、

作者 ナントモ(  メール nantomoexpress@gmail.com   )

までご連絡ください。また、本作の著作権は、ナントモが有します。

 

ーーーーーーーーーーー

いかがでしたでしょうか。

気に入っていただけたら、noteご覧いただければと思います。

note.com

 

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2019年度の『未来は君と共に』の上演校数

ナントモです。

昨年の9月から演劇活動にドドッっと力を入れていました。

 

出演した演劇が2本、コントが1本、ミニコントの演出が1本、知人と共同で主宰・作・演出した公演が1本ありました。

 

特に2月末に行った2.29企画というユニットの公演は、初めての主宰で、作品『あけまして』も、自分の教員経験と想いとが反映された作品になりました。

 

役者陣も作品の世界と人物を愛してくれて、とてもとても大事な作品になりました。

 

これはまたぜひ再演したいです。

 

さて、その間に、『未来は君と共に』は今年度2校の学校から学芸会で上演したとの連絡が届きました。

とても充実した学芸会を子どもたちと作り上げることができたという報告をもらい、非常に嬉しいです。

 

とはいえ、実は昨年度も上演は2校でした。ですので、今年度はもう少し多くの学校で上演されることを目標としていました。

 

少し物足りない結果です。

 

自分なりの分析をしました。

・60分バージョンがあり、公開していたが、学芸会でやるには長い。そもそも読むのが大変。

・35分バージョンという学芸会に適したものを作ったけど、それを読める手段がnote購入というのがハードルが高い。

 ・noteを買ってくれた人はかなり気に入ってくれている。音響希望や上演希望のメールからそれは伝わってくる。

 

うん。そもそもいろんな方に見てもらいたかった台本なのに、そこで「60分の台本を読む」や「noteに登録する」「お金を払う」などのハードルを設けてしまったのが失敗だったかもしれません。

 

まずは見てもらってなんぼですからね。

 

お金よりも「note登録」というのがハードル高い気がします。

登録面倒ですよね。色々入力したりパスワード考えたり、クレジットカード登録したり。

 

というわけで、近いうちに35分バージョンも読むのは手軽にできるよう設計して、多くの先生に読んでもらえるようにしたいと思います。

 

ちょっとプログラミングもやってたのでできるはず。

 

将来的には全国津々浦々で上演されるようにしたい。

それぐらいのポテンシャルは持っている作品です。

 

がんばります!

 

  ナントモ

 

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3年生を送る会で上演されるはずでしたが......

お久しぶりです。ナントモです。

 

新型コロナウイルスの影響で学校現場は大変と思います。特に今年卒業の学年は本当に戸惑いますよね。。。

私もいくつか予定していた学校での演劇ワークショップが3月は全部なくなってしまいました。残念………。4月以降は大丈夫かなあ。

 

そして実は、『未来は君と共に』をある中学校の「3年生を送る会」で上演したいという連絡をいただいていました。

 

それはぜひ!ということになっていたのですが、そこからのコロナの騒ぎです。

 

その先生から改めてご連絡はいただいてませんが、その学校の3年生を送る会は、一斉休校の要請後の予定だったので、おそらく実施はされていないと思います。残念。直前だったからいっぱい練習してただろうなあ。

 

とはいえ、この台本が、「小学校だけじゃなく中学校でも活用できる」「学芸会だけじゃなく他の行事でも活用できる」ことがわかったのは収穫です。

 

今後、中学校の先生向けにも発信したり、学芸会以外の行事でも使えるよう60分、35分よりもさらに短いバージョンも出していきます。20分くらいだとやりやすいのかな?

 

どうぞよろしくお願いします。

 

ナントモ 

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【お仕事お待ちしてます】

子ども向けのワークショップ、やります。

表現力やコミュニケーション力をつけながら、楽しんで劇遊びができます。集団の仲を深めるのにも役立ちます。

教育機関・子ども会・その他色々なコミュニティで実施できます。
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子ども劇あそびワークショップのこと

ナントモです!

おかげさまで台本の問い合わせ、noteの購入が結構来ております。今年の学芸会で上演しますというご連絡もいただいてますよ!うれしい。

 

さて今回は、私の台本執筆以外の活動を一つ紹介します。

 

学校の長期休暇中の体験講座の中の一つで、劇遊びワークショップをやっています。

 

何をやってるかというと、役者のレッスンで使うワークを取り入れて、劇遊びを楽しみます!台本はほぼ使わず、子どもたちの発想でシーンを作ります!

 

始めは心ほぐしと簡単な表現遊び

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ボールをまわします

ちなみに上の写真の一番左にいるのが私です。

f:id:nantomo07:20190917202105p:plain

だるまさんをやりながら…

 

役者がやるワークを取り入れます。特にその中でも日常のコミュニケーションの気づきにもなるようなものを入れていきます。

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身体でモノを表します

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感情の階段というワーク 感情の表し方受け取り方の違いに気づいてもらいます

 

最後はグループで1つのシーンを創作。

今年の夏は、子どもたちが自身の宝物を話して、それが出てくるシーンを作ってもらいました。

 

f:id:nantomo07:20190917202633p:plain

低学年の子にはまず宝物を絵で描いてもらいました

宝物と言われて、ぬいぐるみ、キーホルダー、スニーカー等を選ぶ子もいれば、友達、家族という子もいました。

 


どれも個性的で面白いシーンになりました。

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つくったシーンを発表。動物の競走。

 

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釣った魚が寿司屋で出てくるシーン

 

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タピオカドリンクをもってポーズ!のシーン

 

 

こんな感じでやってます!

「楽しかった!」「またやりたい」という子たちがとても多くてうれしいです。

広げていきたいですね。

というわけで。

 

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