学芸会のための台本を執筆・公開するブログ   ~大人数で出来て思いのこもった作品を~

高学年用台本「未来は君と共に」これまで7校の学芸会・学習発表会で上演され好評いただきました!筆者は教員経験者で、2013年度に日本劇作家協会の戯曲セミナーを受講しました。大人数でも出来て、思いを込めた台本を書いています。

接触せずにグループで体を動かせる運動系ゲーム・遊び

こんにちは、ナントモです。

元小学校の正規教員で、今は演劇をしたり、子どもと劇遊びワークショップしたり、台本を書いたりしています。

世の中はコロナウイルスの影響で大変なことになっています。

学校も休校のところが多いと思います。

しかしながら、授業が行われている自治体もあるとのこと。。。

 

ツイッターで、「この状況で体育をやらなくてはならず、接触も避けたいので困っている」というような学校の先生の投稿を見かけました。

同じようにこの状況で体育をやることになり困っている先生方や、子どもを預かる施設で体を動かさせてあげたいけどコロナもあるから思うようにできなくて困っているところがあるのだろうなと思います。

そこで、自身の教員時代の経験と、演劇の稽古のワークで、接触せずにグループでできる体を動かすワークがあるので共有したいと思います。

 

ただしあくまで、感染を避けるためのベストは「子どもたちが集まらない」「休校」「休園」です。次善の策として「体育をやらない」「グループで遊ばない」です。

体育をやらなければならない状況や、預かっている子どもたちのストレスが限界と感じた時に使っていただければと思います。

 

(2020年6月追記:4月の執筆当初は⑧まででしたが、私自身も体育をやる立場になって、実践したものを⑨以降追記していってます)

 

①たるえだ

【1~40人/未就学・低学年・中学年/室内でも室外でも/運動量多め】

昔のアクションゲームのキャラクターになるような感じのゲームです。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が「スタート」といたら、走るマイムをします。

(しっかりももを上げると運動量が上がります)

・先生が「たる」と言ったら、転がってくるたるをよけるイメージでジャンプします。

・先生が「枝」と言ったら、枝をよけるイメージでしゃがみます。

・先生は「たる」「枝」をランダムで言って、子どもたちは走るマイムをしながらたるや枝をよけます。

・1分くらいでも結構疲れます(笑)

〔応用〕

・子どもたちから障害物とその避け方のアイデアをもらって取り入れるとますますノってきます。例:「がけ」と言ったら横歩き

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=nCiUNV6PlVM

 

ジェスチャーじゃんけん

【4~40人以上/未就学・低学年・中学年/室内でも室外でも/運動量中】

じゃんけんを体全体を使ってやります。

・適度に距離をとります。

・グーのポーズ、チョキのポーズ、パーのポーズをみんなで決めます。

・先生とじゃんけんしよう。

・慣れてきたら、歩き回っていろんな人と1対1でじゃんけんしよう。

(つい大声を出してしまいがちなので、「最初はグー」のポーズも決めて声は出さないというルールにするといいかもしれません)

 

③ストップ&ゴー

【4~40人以上/低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量少~中】

「ストップ」「ゴー」の掛け声でなるべく密集しないように歩き回るゲーム

・先生が「ゴー」と言ったら、みんなが部屋の中を歩き回ります。その時にできるだけ人が密集しないように、空いてる場所がないように、人がだいたい均等にいるように周りを見ながら歩きます。

・先生が「ストップ」と言ったらその場に止まります。

・「ゴー」「ストップ」をしばらく続けます。

・今度は「ゴー」で止まる、「ストップ」で進む、にルールを変えます。みんな惑わされないようにしましょう。

・バリエーションとして「ターン」で方向転換、「ジャンプ」で跳ぶ、などを加えます。

・運動量を上げたかったら、うさぎ跳び、かえる跳び、などでやってもよいです。

 

④ミラー

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量多め】

相手と同じ動きをして楽しみます。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が何か動きをします。(ゆっくりの方がいいです)

・子どもたちは鏡になったようにそれをマネします。手の先や足の方向などしっかり見てマネしましょう。

・慣れてきたら、先生に代わって誰かが前に立ってやってみましょう。(後ろを向いたりすると明らかにマネできなくなります)

・慣れてきたらペアになって片方が片方のマネをしてみましょう。途中で交代します。

・(中学年以上向き)さらに慣れてきたらどちらがマネしてるとかは決めずに、シンクロしているように同じ動きをしてみましょう。これができたらなかなかすごいです。

 

ストップモーション

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量多め】

手を叩く合図でひたすらいろんなポーズをとります。

・子ども同士離れて、先生の方を向いて立ちます。

・先生が手を叩いたら、子どもは全身を使ってポーズをとります。

・先生がまた手を叩いたら、さっきとはできるだけ違う体の使い方のポーズをとります。

・20回くらいやると結構疲れます。(笑)

・先生が手を叩くペースを変える。グループを2つに分けて見合う。「悲しみ」「喜び」などテーマをつけてポーズをとる。などアレンジできます。

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=f2wMAYmW2TY

 

⑥シェイプ

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内がおすすめ/運動量少なめ】

 体で物を表したり、イメージを表したりします。

・適度に距離をとります。

・先生が言った物の形を表します。

・はじめは簡単なものから(例:フォーク、テーブル)徐々に難しいものへ(例:ランドセル、洗濯機)

・2つに分けてみんなで見合うと面白いです。あと工夫したところを聞いたりみんなに感想を聞いてもいいです。

・少し難しいですが、具体物ではないものでやってみてもいいです。(例:赤、誕生日)

(・本当は2人組でコップ、4人組で掃除機をつくる、など複数人だともっと楽しいワークです。)

 

⑦エアーキャッチボール

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室内でも室外でも/運動量中くらい】

実際のボールは無しでキャッチボールをします。

・2人組になり適度に離れます。

・マイムで「ゴムボール」を投げます。目線や体の使い方に気を付けて、いまどこにボールがあって、どれくらいの速さでボールがきたのか共有できるといいです。

・「バスケットボール」「サッカーボール」「ピンポン玉」など色々なボールでやってみましょう。

・体育の場合、実際の投げ方やキャッチのコツなども合わせて指導するといいです。

・ほかにも、エアーフリスビー、エアー手裏剣、エアーやり投げ、などボールじゃないものも投げられます。

 

⑧エアースポーツ

【1~40人/未就学・低学年・中学年・高学年/室外がおすすめ/運動量多め】 

接触スポーツなら、道具がなくてもエアーでできます。

・エアー綱引き、エアー縄跳び、エアーバレーボール、エアー卓球など

・競技の勝敗を争うのではなく、複数でマイムをして、いろんなことが起こることを楽しむ感じになります。スポーツごっこですね。

 

⑨じゃんけん股割り

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量少なめ】 

・ペアを作って、離れて向かい合って気を付けの姿勢で立ちます。

・先生の掛け声で2人がじゃんけんします。(ペアごとに声を出してもいいですが、飛沫対策としては先生の声でやるのが吉です)

・勝ったらそのままです。負けるかあいこだったら、両足を足1こ分ずつ広げます。(あいこの場合は2人とも足を広げる)

・何度もじゃんけんをして、開ききれなくなったり、倒れてしまったら負けです。

先生と全員でじゃんけんするやり方もありです。あいこの扱いは変えてもいいと思います。

 

⑩じゃんけん空気椅子

 【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量中くらい】

 じゃんけん股割りの空気椅子バージョンです。

・ペアで向かい合って立ちます。

・先生の掛け声でじゃんけんします。

・勝ったらそのまま、あいこか負けたら空気椅子をします。

・何度もじゃんけんをします。空気椅子状態でも勝てば立ち姿勢に戻れます。

・耐えきれなくなったら負けです。

・どちらかが負けるまでだとハードすぎるので、じゃんけん〇回とか時間を決めた方がいいと思います。

 

⑪とにかくゆっくり腕立て

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量軽め~中くらい】

・とにかくゆっくり5回腕立てします。先生の声に合わせるのもよし。

ゆっくりなのが面白くて意外と盛り上がりました。腕立て出来ない子はひざついてもOK。

 

⑫1m走!遅い方が勝ち!

【2~40人/未就学・低学年・中学年・高学年・中高生/室内でも室外でも/運動量軽め】

・1mをできるだけ遅く歩いた人の勝ちです。

・ただし、体の動きが止まったり、スタート側に動きが戻るのはNGです。

足を15センチは上げる等の条件をつけると運動性が増します。止まる、戻るのNG判定が難しいので、審判がいた方がいいかもしれません。自分は4人組にして、2人が競技、2人が審判にしました。

 

こんな感じです。他にもあればまた追加しますね。

何度も言いますが、基本は今の時期多くの子が密集しないことが大事だと思います。

もし、やむを得ず多くの子が狭い場所に集まっていて、本当に体を動かしたくなった時に、使ってみてください。

 

本ブログでは、学芸会の台本を公開しています。よろしければ他のページもご覧になっていってください。

 ナントモ

 

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あと非接触の運動といえば、なわとびですね。筆者はなわとびかなり得意なのですが(三重跳びとかできます)、アシックスのこれ、大人が使うのに跳びやすくてめっちゃおすすめです!ジュニア用もあります。

 

 

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